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ジェイソンの世界オーガニック冒険の旅: イントロダクション
オハイオの旅人、“世界を結ぶ草の根”ネットワークの農業通信員としてデビュー

ニューファーム編集者 グレッグ・ボーマン

2003年2月21日ペンシルベニア州クツタウン:  2003年、ロデール研究所は再生可能な農業のウェブサイトを立ち上げました。このサイトの編集はとてつもなく困難な仕事です。といっても、何をすればよいのか、暗中模索で考え出さなければならないからではありません。もっと適切に言うと、たとえ期待をかきたててくれるような提案が並べられたとしても、実現の見込みがないものであれば、厳しく徹底した姿勢で排除していかねばならないからです。そうした排除を一つ一つ行なっていけば、結果として、一見実現までの道のりが険しい提案のようであっても、人事を尽くせば実現できる提案が見つかることもあると思います。そういう提案があったら誠意をもって実行していきたいのです。

そんな状況の中、世界中を旅しながらオーガニック農業について報告してくれる若いジャーナリストがいたら、と願っていたところ、幸運にも、ひょんなことからその構想が一気に現実のものとなったのです。この願いは「実践すべき事項」という長いリストに加えられずにすみました。

バージニア州で私の妻のいとこにちょっと話をしたことがきっかけで、オハイオ州の中心地に住む親戚から返事があったのです。私とは世代の違う若い青年です。昨年の初秋、「僕、本当にオーガニック農家を訪れる旅に行こうと思うんだけど。記事も書けるよ。僕を採用してくれる?」と連絡してきたのです。彼の名はジェイソン・ウィトマー、彼が大学を卒業したばかりの頃のことでした。

私たちが、世界中の農家や農場を支援している人々から聞き出したいと願っていることは、自信に満ち活気あふれる情報なのです。私たちは、草の根通信員のネットワークの基礎作りをしています――このネットワークでは、記者たちは、世界中の農家や支援者たちの農場やその地域の様子についてどんなことでもいいから、できる時にいつでも記事を書くのです――このネットワークによって、世界各地からのさまざまな、そして確かな手応えのある声が、ニューファームのサイトに届けられることでしょう。

北アメリカに住む私たちは、今世界の多くの国々では、人々がどんなことに喜びを見いだし、どんな奮闘の日々を送り、そしてどんな状況に置かれているのか、お粗末なことにほとんど知らないのです。西側企業の報道各社は、世界各地の市民レベルでの現実を伝えるニュースに、映像を提供したり時間を割いたりすることはめったにありませんから。

始めから世界的
再生可能な農業の動きは、始まった時から、ずっと世界各地で展開されてきました。その始まりは、イギリス人、後にアメリカ人の記者たちがインドやアジア諸国の伝統的な農業における知恵を「発見」し始めた頃にさかのぼります。そして私たちは現在、とても充実したネットワークを構築するに至っています。そのネットワークは、オーガニック農法の協力体制、農家主体のグループ、適切な科学技術を導入しようとする機関、公正な商業取引を目指す組織、地域志向の協同組合、地産地消の取り組みを行う団体などを結びつけるのです。これらの各種団体は、相互共存のために奮い立ち、活動を促進してきました。何故なら、今や農産物が国境を越えて全地球的に流通されるようになってきており、この世界的な動きが諸地域に明らかに影響を及ぼしているからです。

どんな政策も特定の地域でしか通用しません。一方、市民運動の方は、どんな場合でも、人類が希望と苦闘の両面を歩んできた歴史的事実から力を得て、地域を越えて発展することができます。私たちのこのサイトは英語ですから、このサイトの情報は、英語を話せる人たちの力量にかかっています。そういう人材がいなければ、英語を話せる人を探します。そして、革新的な農家たち、農家中心の研究センターの人たち、食品マーケティングにおける特定分野などに従事する人たち、そして農業支援機関あるいは農業教育機関で重要なポストに就いている人たちの中から通信員を育てたいのです。彼らは、ある時には、人生の歩みの中で彼ら自身が住んでいた場所で体験してきたことを実感をこめて話してくれるでしょう。またある時には、自分が生まれ育った場所以外で起こっていることや、自分が経験していないことであっても、外部の立場から見て好奇心がそそられることや、外部の立場から異なった視点で見たり考えたりすることができることがあったら、それらを記事にまとめてくれるでしょう。

私たちは、特に、若者たちの意見を聞きたいと思っています。冬に行われるオーガニック農業・持続農業会議に参加する若者の多さには目を見張るものがあります。彼らは先輩たちに対して敬意を表しますが、まだまだと思われる現状については、失礼な質問をすることもはばかりません。若者たちは、活力とビジョンを与えてくれるのです。またオーガニック農業を続けている人たちの話も、耳を傾けて、よく考えてみようという意欲をもたらしてくれます。さぁ、これから綴られる若者たちの言葉に注目していきましょう。

経験を共有すること
ジェイソン・ウィトマーは、タイからインド、スペインへと進み、その後はどこへ行くかはわからないけれども6月まで旅を続けます。そして、その旅の間に彼が出会う優れた人たちの姿を書き綴ってもらいます。今回、ジェイソンは、同じオハイオ出身で、いとこでもあるデレク・クラッツアーと一緒に旅をします。二人は、WWOOF(ウーフ、世界に広がるオーガニックファームでの機会・有機農業ワーキングボランティア)の支援を得て、オーガニック農家での滞在を計画しました。WWOOFとは、オーガニック農家で働きたいと願うボランティアと、ボランティアを受け入れて共に働いてもらうことを望むオーガニック農家とを結び付ける団体です。

ジェイソン・ウィトマーの自己紹介文「始まり」から、彼の幼年時代から青年になるまでについて、少し知っていただけるでしょう。まずは読んでみてください。幼い頃、父が愛用していたオレンジ色の収穫用トラックの氷のように冷たい座席に飛び乗ってスイートコーン畑に出発していった話を。創造性豊かでじっとしていられない青年たちが、暑い盛りにスイートコーンの収穫という単調作業を何時間も続けながら、卒業後の冒険について「もし・・したら?」とアレコレ思いを巡らしてると、どんなに危なっかしい状態に陥るかを。

ジェイソンは、2003年1月8日に、タイへ出発しました。彼は早速、小さな村で、その地域特有のレンガを使った建物の建て方や利点を学べる講習会に参加したことについて報告してくれます。今回ジェイソンの師となったのは、斬新な発想をする活動的なオーガニック農家であり、彼の農場以外でもすでに広く話題になっている人です。

私たちは、世界規模の通信員ネットワークについて真剣に考えています。是非、協力をお願いします。生活を向上させ、農場を発展させながらも、長期にわたり農薬や化学肥料の使用を極力減らしてきた体験について、快く話してくれる農家を多くの国々から探し出したいのです。あなた自身がそうだと思われる方は、自薦でも構いません。いずれの場合でも、グレッグ・ボーマン宛にメールを送ってください。各地のオーガニック農家を訪問し、滞在しながら記事を書くことに関心がありましたら、ご自身の経歴をざっくばらんに綴ったもの(500語まで)と、思いついた題材やテーマを5つ以上あげてリストを作って、送ってください。写真のファイルを何枚か添付してもらえるとより効果的です。もし、農家やその他関係者でお知り合いがいましたら、その方のe-mail(e-mailをお持ちならば)と、その他の連絡先、経歴についてお知らせください。

それではジェイソンはどんな少年時代をおくり、どのようにして世界を駆けめぐるようになったのでしょうか?  まずはPart 1  始まり をご覧ください。

   
 
 


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