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2003年5月30日配信:
1988年にここニューヨーク州アーガイルで農業を始めた頃、5月の初めに出荷することは――その時期はファーマーズマーケットが開かれる時期でもあり、いろいろな理由から有利であるということに気づきました。私たちは専業農家ですから、収入のない長い冬のあとの、5月の売り上げは家計にとって大きな景気付づけになります。5月の新鮮な作物を一杯並べることが、顧客をカウンターに呼び寄せることにもなり、年間を通じてひいきにしてくれる買い手を得ることにもなります。
早期収穫作物
フィールドハウスにより寒さから保護することで、いろいろな野菜で利益を上げることができます。私たちはレタス、ホウレン草、ピーマン、トマト、ビート、スイス・チャ―ド、バジル、それに間作でラディッシュとアサツキを試しました。早成栽培することにした野菜は、たいてい需要が高く価値も高い作物です。同時に、フィールドハウスがなければその時期には手に入らない作物でもあります。
レタスは2月になると、温室内で箱あたり200ポットのポット育苗箱に毎週播種します。それから3月になると、温室で5週間育てたものを毎週600株、3週間にわたってフィールドハウスに移植します。間隔30cmの列状に、株間20cmで植え、(フィールドハウス1棟当たり12列で)合計1,800株の早期出荷用レタスができます。それを1つ1ドル75セントで小売りすると、5月ひと月で、フィールドハウス1棟当たり約3,100ドルの収入になります。
同様に、ホウレンソウについても2月下旬に温室で一箱あたり200ポットのポット育苗箱4個を使って始めます。ホウレンソウは1コマに3粒ずつを毎週播きます。たいていは「スペース」と「タイエ(Tyee)」という品種を使いますが、毎年他の品種も幾つか試しています。私たちの経験では「タイエ」は移植に、「スペース」は直播きに最適です。(5〜7日で)発芽した後、さらに4週間温室で育てます。それからフィールドハウスに、株間15cm、列間隔30cmになるように手作業で移植します。
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「私たちはフィールドハウス2棟にホウレンソウを4週間間隔で植え… 葉だけを摘んで、ファーマーズマーケットで450グラムあたり6ドルで販売すると、フィールドハウス1棟あたり約3,200ドルの収入になります。4反あたり100,000ドルを上まわると思われます!」 |
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私たちはフィールドハウス2棟に、ホウレンソウを4週間周期で植え、それぞれ移植後約4〜5週間で収穫準備が整います。大きい葉だけを摘み取り、一株から1週間おきに3〜5回摘むことが可能です。葉だけを摘んでファーマーズマーケットで、450グラム6ドルで販売するとフィールドハウス1棟あたり約3,200ドルの収入になります。4反あたり100,000ドルを上まわると思われます!
私たちが作物をフィールドハウスへ移植し、そして屋外へ出すタイミングによって、一年中作物を供給し続けることができるのです。
ホウレンソウを株ごと収穫していた時は、私たちはアサツキかあるいはラディッシュをホウレンソウの列間に間作しました。ホウレンソウは30cm間隔の列の中央に植えるので、ラディッシュを加えるとすべての列が中央から15cm間隔になります。こういった試みは、大部分は成功したのですが、ホウレンソウとラディッシュが混み過ぎないように植えるタイミングが重要になってきます。
フィールドハウスのレタスとホウレンソウは、気温の低いシーズン当初にはP−19アグリボンで畝を覆います。フィールドハウス内の気温を毎日チェックし、フィールドハウス内が21℃にならないように、側面の板に取り付けられている(冬中しっかり閉じられてきた)ビニルシートを、地面から引き抜き、巻き上げて、換気します。
春に収穫期間を延長しようとする場合、バジルもとても利益のあがる作物です。バジルは3月初めから中旬にかけて温室で播種し、5cmの土のブロックで育てます。それから私たちはそれを5月最初の週にフィールドハウスに移植して、気温の低い夜には保護のために畝を覆います。バジルの上を覆うビニルトンネルも寒さから保護することになり、フィールドハウス内でのバジルの成長を早くします。バジルは移植のすぐあと、あるいは移植時からでも新鮮な束に切ることができ、そして何ヶ月間も収穫することができます。
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潅水の仕組み:
シンプルな点滴灌漑システムで潅水は手早く簡単――たとえ1本のホースを多くのハウスに使用する場合であっても。 |
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私たちはフィールドハウスにはとても簡単な灌水システムを使用しています。それは梁に結びつけられた、ビニルパイプに取り付けた滴水ノズルでできています。点滴灌漑もシンプルで効果的なシステムのひとつです。一本のホースを上部のパイプに引っかけて、そこから灌水ホースを伸ばすのです。ホースを使ったどんなシステムでも、(私たちのもののように)素早く着脱できるコネクタが利用でき、一本のホースから同時に多くのフィールドハウスに潅水する時に時間を節約できます。注意することは、点滴灌漑を使うと、栽培はもっと難しくなるということです。私たちは、レタスとホウレンソウを一度ダッチ・プッシュホウという農機具(日本の農家が使用する平鍬と似た農機具)で耕し、窒素が必要なら大豆粉砕物を脇に施します。
すばらしい冬
フィールドハウスは早生の作物を育てるのに使う以外にも、いろいろな用途に使います。春に温室でスタートする移植苗の余ったものを一時的に植えたり、戸外の環境に慣れさせたりするための場所となります(例えば、多年生植物、タマネギ、耐寒性のある青物野菜はすべて外の畑に出す前にフィールドハウスに移植します)。冬の間アヒルと卵を産むニワトリは金属製パイプを使って建てられたフィールドハウスの一つが住みかになります。
フィールドハウスをアヒルやニワトリの飼育に使用していない冬期中には、金属パイプを使ったフィールドハウスを栽培に使います。ホウレンソウ、ノヂシャ、ケール、レタスのような耐寒性の野菜を秋の初めに播種すると、冬中収穫できます。
9月1日頃になると私たちはレタスとホウレンソウをポット育苗箱に播種し、温室で4週間育てます。それから、10月1日頃にそのレタスとホウレンソウはフィールドハウスを建てる場所に移植します。実際のフィールドハウスは、11月1日頃に作物の上を覆うように組み立てることになります。時間があればフィールドハウスの骨組みは播種時、または播種前に建てることができます。野菜は冬に向かって大きくなりすぎると耐寒性を失うので、ビニルシートの覆いの設置は早すぎないことが大切です。
秋の気温は非常に変わりやすいので、1週間おきに2回続けて定植を行うことで幾分かは危険を回避することができます。レタスの上を覆うように金属パイプを設置し、それからすべての青物野菜の畝をマルチシートで二重に覆います。外側の大きい葉だけを収穫することで、野菜は冬の間中繰り返し摘むことができます。通常、12月中には収穫が可能になり、外気温が0℃以上になるか、あるいは陽が射している時には収穫することができます。

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緑いっぱいの冬を夢見て:
冬のフィールドハウス内に並ぶケール、ノヂシャ、レタス、ホウレンソウ |
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通常レタスは、冬の厳しい気候には耐えられないので、ほとんど植えません。ノヂシャはとても耐寒性のある野菜で、9月1日頃にフィールドハウスを建てる場所に直播きできます。そして私たちがおいしく食べているケールは、8月1日頃に播種し、移植しました。アブラムシが晩冬に問題となる可能性はありますが、たいていは春播きの作物のために土を起こして何もかも鋤き込んでしまう3月まではアブラムシは発生しません。
冬の野菜の成長で私たちの家族と友人たちは、冬の間中すばらしいオーガニックの新鮮な野菜を楽しむことができます。熱心なお得意さんの中には、真冬に新鮮な青物野菜を楽しめるのとのことで、自分たちの方からやってくる人もいます。そして根菜貯蔵庫に貯えてある野菜(ジャガイモ、ニンジン、ビート、タマネギ等)を彼等自身で選ぶこともできます。
しかし、冬は家族のための大切な時間でもあり、休息の時期でもあるので冬の間は強いて生産物をたくさん売ろうとはしません。実際、冬の売り上げで、そこそこの収入を得ることができていますし、もしもっと収入が必要になれば、どうやって売り上げのあがる商売をするかということはもちろん知っています。冬の食物を供給することに加えて、フィールドハウスを使うことにより、早春栽培を先取りすることができます。積雪の季節になる前に建てるこのフィールドハウスのお陰で、大地には3月に新しい春の作物を植える準備ができているのです。
報酬
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「耐寒性の低い作物を育てても、私たちの通常の作物に加えて、大きな見返りがあります。ある年には、レタスを育て、それからトマトを間作しました;この2種類の作物で5,300ドルになりました。」 |
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ここ何年かの間にフィールドハウスは、特に何度も繰り返し使えるということで、私たちに大きな見返りをもたらしてきました。フィールドハウスは、トマトやトウガラシのような作物を植える時以外は通常加温しません。私たちは気温が4℃以下になった時は、移動式のプロパンガスヒーターを使うことはわかっています
。そういった耐寒性の低い作物を育てても、私たちの作る通常の作物に加えて、大きな見返りがあるのです。ある年には、レタスを育て、それからトマトを間作しました;この2種類の作物で5,300ドルになりました。(注:もし、トマトをフィールドハウスのどれかのタイプで育てるなら、両サイドのビニルシートを巻き上げるとか、あるいは手で受粉させるといった、適切な受粉作業が行われなければなりません。)
私たちの農場で収穫期間を延長することは、さらなる改良と実験を続けていく、大変もうかる選択肢となっていました。しかしながら、こういったシステムのコストと利益を知らなかったとしたら、収穫期間を延長するのに費やされたこの時間とエネルギーの価値はないでしょう。私たちはシンプルだけれど重要な記録の維持ということを利用して、どんな作物がこれらフィールドハウスで最大かつ最速の見返りをもたらすかを決定します。こういったすべてのことにより、5月と11月に素晴らしいさまざまな生産物の供給、顧客の喜ぶ顔やより高い利益性へとつながっていくのです。
<善は急げ――フィールドハウスを導入しよう
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