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アフガニスタンの小麦、この20年間で最高の収穫が見込まれる

2003年7月28日 アフガニスタン、カブール
ENS(Environment News Service)の記事より

FAO(国連食糧農業機関)代表のセルジュ・ベルニオーによると、アフガニスタン農家の小麦生産は近年人々の記憶する限りで最大の収穫量となった。

7月24日の発表で、ベルニオーは次のように語った。「この国が武力衝突や4年間の干ばつから大きな被害を受けたことを思えば、大変勇気づけられる進展ぶりである。」

ベルニオーは、「我々は400万トン以上の収穫を予想している。」と述べる一方で、「それでもなお、この国の現状では、推定100万トンの麦を輸入する必要があるだろう。」と予測している。

「種、肥料、用具の支給、またアフガニスタン北部におけるイナゴの急激な増加による被害の可能性を首尾よく抑えるなど、FAOの緊急活動が成功に寄与したと言えよう。」とベルニオーは付け加えている。

ベルニオーによれば、アヘンの原料となるケシの生産は昨年比でほぼ20パーセント増加した。ケシ栽培に代わるものとして、果樹種苗場の回復や野菜の種の生産などを導入することも可能であるが、ケシ栽培によって収入と雇用の機会が創出されていることも事実である。「信頼できる代替の雇用・収入機会の創出には時間がかかるだろう。さらに、ケシ栽培に対する法の執行と規制のための条件を整える必要がある」とベルニオーは言っている。

アフガニスタンでは人口のおよそ85パーセントは生計を農業にたよっている。FAOスポークスマンによると、アフガニスタンでは慢性の栄養失調と微量栄養素欠乏症による障害が大きな問題であり続けている。特にひどい痛手を受けるのは幼児、女性、難民、辺境山岳地域の人々である。

ベルニオーが言うには、「多くの人々の食事は偏ったものである。全般にカロリー量が足りないが、ほとんどの場合、食べ物の種類が貧弱であり、ビタミンA、鉄、ヨウ素などの微量栄養素に乏しい。また、北部山岳地帯には、冬の期間中、ビタミンCの不足による壊血病が人々を苦しめている孤立地域もある。」

国内には今なお広く貧困がまん延しており、人々は栄養価のある食べ物を入手する経路を欠くか、あるいはお金がないかである。多くの場合、パンと茶、それにわずかな量の牛乳、ヨーグルト、豆のみで生きている。果物、野菜、肉の摂取量は依然として非常に低い。人々は飢餓状態にあるわけではないが、子供が成長して精神的にも発達するのに必要な、また大人が生産的な活動をするのに必要な栄養価のある食事は摂っていない、とベルニオーは語った。

アフガニスタンの牧畜農家の状況に事実上の改善は見られない。口蹄疫のような家畜の病気が依然として発生しており、近隣諸国に「深刻な脅威」を与えている、とFAOは語る。

「農家や畜産業者によってしっかりした動物の健康管理対策が行われなければ、家畜の生産は低迷し、疫病から免れ得ないことになるのは明らかである。FAOは最悪の疫病発生を防止するために、管理の行き届いた幾つかの地域を選んで、家畜用ワクチンのキャンペーンを実施する予定だ。」とベルニオーは語った。

FAOは、紛争や干ばつの後アフガニスタンに家畜がどのくらい残存し、農家はどのような状況下で生産しているかについての実態を把握するために、全国規模で家畜の個体数を調査した。これは過去何年間も行われていなかったことである。

FAOは援助国から新たに資金供与を受けているが、今後数ヶ月間における包括的農業復興プログラムの実施には、まだ千〜千五百万ドル不足しているのが現状である。主要な援助国として、欧州委員会、アメリカ合衆国、ドイツ、オランダ、イタリア、イギリスが挙げられる。

 

   
 
 


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