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バチカンのGM支持がGM賛否の大論争に火をつける

ジョン・フーパー/ジョン・ビダル

2003年9月11日―クロップチョイス・ニュース(ガーディアン紙、2003年8月14日の記事より): 遺伝子組み換え(GM)作物栽培を支持するためにローマ教皇[1]の広範囲にわたる非常に大きな道徳的影響力を投入しようとバチカン[2]で準備されている計画が、教会内部に大きな論争を巻き起こしている。

イタリア人大司教レナート・ラファエレ・マルティーノは、カトリック内部の遺伝子組み換え推進派ロビイスト[3]を支持するバチカンの高位聖職者であり、またローマ教皇庁[4]の大臣とも言うべき人である。彼は倫理問題を取り扱う「正義と平和評議会」[5]の委員長で、同評議会では現在、農業におけるバイオテクノロジーの使用に関する報告書の公刊が準備されている[6]。その報告書は、すでに大司教が示唆しているように、農業へのバイオテクノロジーの適用を支持するものとなるであろう。

マルティーノ大司教は、8月4日のバチカンラジオ放送[7]で次のように語った。「飢餓の問題は、全ての人の良心にかかわることです。この理由により、カトリック教会は、人類を苦しめる窮状の解決に役立てるために、科学のあらゆる発展に対して、特別の関心と配慮をもって理解を示したく思っています。」

マルティーノ大司教の発言は開発途上の国々で活動するカトリックの聖職者を怒らせた。ローマに拠点を置くカトリック系通信社ミッションサービスエージェンシー(MISNA)の編集局長ジュリオ・アルバネーゼ神父(訳者注[11]参照)は、マルティーノ大司教の発言を「挑発」と評した。大きな影響力をもつアルバネーゼ神父は、その声明の中で、「宣教師の多くは、遺伝子組み換え種子に所有権があることによって、貧しい国々はますます富める国々へ従属していくことになるのではないか、と懸念せざるを得ないのです。」と強く訴えた。

遺伝子組み換えテクノロジーに反対する声は、カトリック教会内部で急速に広がっている。ボツワナ、南アフリカ、スワジランド出身の司教たち[8]は、彼らの声明の中で、「農業関連会社や遺伝子工学が、21世紀に必要とされる食物を生産することで、農家の人たちの助けになるとは、私たちは思っていません。」と述べた。

その司教たちは、遺伝子組み換え食品を生産して市場で販売することは道徳的に無責任な行為であるとし、その環境と人間の健康に及ぼす害悪について警告を発した。「遺伝子組み換え食品の生産は、生物多様性、土地の人々に固有の知識、そして持続可能な農業体系を破壊し、自分の手で食料供給できる我々の能力を土台から切り崩していくだろう、と我々は予想しています。」

Iフィリピン共和国では、カトリック司教会議が[9]、遺伝子組み換えトウモロコシに関して、包括的な研究が完了するまでその認可を延期するよう政府に勧告した。「私たちは警戒を怠ってはいけません。ひとたび認可されてしまったら、重大な事態が生じた場合、一体どのようにして回復できるというのでしょうか。」とリカルド・ビダル枢機卿[10]は語った。

バチカンの遺伝子組み換え支持者たちは、フィリピンでの聖職者としての地位を非常に心配していたので、バチカン教皇庁生命アカデミーの副委員長で指導的倫理学者の司教エリオ・スグレシアのお声がけによりローマに呼ばれたのではないかと思われている。

「動物バイオテクノロジーと植物バイオテクノロジーにはそれら阻む障害はありません。バイオテクノロジーは人間の利益になるという動機を伴うことで正当化され得るのです。」とスグレシアは述べた。

ブラジルでは先月、14人の司教たちが政府に対して、遺伝子組み換え作物の栽培を許可しないようにと訴え、「大企業が最大の受益者であるのに対して、農家には深刻な打撃となることは明らかだ」と述べた。

他の発展途上国のカトリック教徒は、教会内部の階層組織間で[11]、遺伝子組み換え賛成派と遺伝子組み換え反対派とに分裂しており、反対派は賛成派より階層が低く、その国の最も貧しい人々と共に働くカトリック教徒である。今年の始めころザンビアの司教は、遺伝子組み換え食品による食糧援助を支持したが、イエズス会神学的考察センター(JCTR)[12]から強く反対された。

ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世はこれまでのところ慎重な姿勢を保っている[13]。2年前教皇は、遺伝子組み換え農業は「短期の経済的利益」だけに基づいて判断できず、「厳密な科学的かつ倫理的な検証過程」を経る必要があると宣言して、広範囲に渡って調査することを基本方針とした。

大司教マルティーノに会ったことがある教会の職員は、彼を「極めて率直でしかも弁の立つ人」と評したが、バチカンからの最終的な報告書は、もっとあいまいな言葉で表現されるだろうとも付け加えた。それは、とりわけ開発途上国の聖職者たちが抵抗活動を行ってその報告書に断固反対すると予想したからである。

Source: http://www.guardian.co.uk/gmdebate/Story/0,2763,1018256,00.html

 

 

   
 
 
 


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